ここでは、このゲームをプレイするうえで重要なことがたくさん書かれてある公式ユーザーガイドを解説を交えて日本語訳します。コンペの項以外はほぼ全て訳しています。このユーザガイドを読めばゲームのシステムや機能を把握することができます。
ウキ釣りはロシアの釣り人の中で最も有名で人気があります。ゲームでは、振出式(伸縮式)のウキ釣り竿が釣りを始める初期装備として用意されています。以下に、すべてのウキ釣り竿のタイプとウキ釣りタックルでの釣りのプロセスの詳細な説明を記します。
このゲームには3種類のウキ釣り竿があります
シンプルなテレスコピックロッド(伸縮式の竿、日本では振出竿とも呼ばれる)はラインガイドとリールがありません。竿の穂先に直接ラインを取り付け、ウキ・餌を付けます。それは簡単で手軽です。Telescopic rodは中程度までの大きさの魚を止水域または弱い流水域で釣るために設計されています。このタイプのロッドはリールを使わない(ラインを出すことができない)ため、大きな魚を掛けると危険です。魚が強く抵抗すると、プレイヤーが取れる動きが制限されます。Telescopic rodで釣るには、仕掛けの深さを調節し、投げて、フッキングして抜き上げます。
Bolognese rod(ボロネーゼロッド。ボローニャロッドとも呼ばれる)はラインガイドとリールシートの付いた振出竿です。Bolognese rodは中距離から長距離にウキをキャストできるだけでなく、流れの中を巻くこともできます。Bolognese rodはシンプルなTelescopic rodの代用品とみなすことができます。Telescopic rodを上回るその独特な利点は、プレイヤーが大きな魚をより自信を持って取り込むことを可能にするリールの存在です。欠点として、魚に針を掛けた状態を保つのにラインテンションにさらなる注意を必要とするので、Telescopic rodと比べてより複雑なところがあります。
Match rodは主にwaggler付きの仕掛けを使用して大きな魚を釣るために使用されます。wagglerとは、遠投のために設計された特別な重いウキです。非常に堅牢で強力な構造であるMatch rodは、grass carp、black carp、bighead carpの釣りに最適な道具です。また、生きた魚を餌とする仕掛けで利用したり、sbirolinoリグにも利用されたりします。
ウキ釣りタックルで釣るプロセスには、別に説明するsbirolinoリグを除いて、ロッドまたはリグのタイプに適用可能な以下のステップが含まれます。
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ウキ下の長さは、餌がどのくらいの水深に行くかを定義します。各魚は餌の深さとタイプに関して独自の好みを持っているので、餌の深さは重要な値になります。ある魚は底で餌を食べ、ある魚は水面近くで餌を食べ、また真ん中の水深で餌を食べることを好む魚もいます。最大の釣果を得るためには、これらの特性を考慮する必要があります。crucian carp、common roach、breamのような最も一般的な魚種は、通常は底で餌を食べます。従って、最初に学ぶべきことは、餌が底に配置されるようにする正しい方法です。ウキ下の長さを調整して餌が底スレスレになるようにするか、または底にぴったり置くようにします。このときウキが直立姿勢であることはとても重要です。そうでなければ、魚のバイト(食いつき)を感知することができないかもしれません。slider float rig(遊動ウキ仕掛け)やwagglerを使ったリグでは、ウキがラインに沿って自由に動くため、ウキ下は餌がどれだけ深く下降するかを定義します。つまり釣り場の水深が設定したウキ下の長さを超えない限り常に餌は底に運ばれます。
仕掛けをキャストする(投げる)前に、適切な場所に移動し、マウスを使って投げたいところへ視線を向けてください。準備が整ったらキャスティングボタン「LMB」(左マウスボタン)を押し続けてキャストする力を溜めます。「LMB」を離せばそのとき表示されていた力でキャストすることができます。即座に強いパワーでキャストしたいときは、「Shift」を押し続けます。風向きと風速に気を付けてください。強い風はキャストして飛んでいる仕掛けに大きな影響を及ぼし、減速したり、加速したり、曲がっていったりすることがあります。Telescopic rodのキャスティング距離はロッドとライン長(ラインはロッドの長さとほぼ同じ)によって決まります。つまりTelescopic rodの最大キャスティング距離はおおよそ「ロッドの長さ×2」になります。(竹竿のような短いロッドだと最大の力で投げるとライン長が足りず竿に引っ張られて戻ってくる。ほどよい力で投げたほうがいい場合がある)Bolognese rodとMatch rodのキャスティング距離は仕掛けの飛行特性(空気抵抗)とロッドとリールの性能によって決まります。最大飛距離を達成するには、ロッドのtest(ロッドが背負える仕掛けの重さ)の範囲内で仕掛けをできるだけ重くします。
魚のバイトを待つとき最も重要なのは忍耐を持って静かにウキを注意深く見守ることです。「Z」を押してズームする機能が便利です。ウキが通常のズームでも見辛い場合はbinoculars(双眼鏡)を使用する必要があります(双眼鏡を購入しているとズームの段階が1段増える)。どんな動きや騒音も敏感な魚のバイトに悪影響を与えるので動かないようにすることが重要です。長い間バイトが無い場合は、賢い魚が餌を盗んだ可能性があるのでもう一度キャストしてみてください。バイトがあったとき、フッキング(魚に針を掛ける)を急ぐのではなく、ウキの動きをよく見てください。それについてStep4で詳しく説明しますあなたが川で釣りをするとき、ウキは流れの影響を受けるかもしれません。流れの中で釣りをする最も手軽な道具はBolognese rodであり、これはラインを出していわゆるキャストアンドリトリーブテクニック(?)で釣りあげることを可能にします。これを行うには、「Enter」を押してリールのベールを開き(開くとラインが出る)、ウキを流れでドリフトさせる(流れに乗せる)必要があります。
このステップの重要な部分は、フッキングする正しいタイミングを見極めることです。ウキの動きを注意深く見てください。魚のバイトは2つの段階から成り立っています。最初は餌をちょんちょんと突っつきます。次にガッと餌を咥えて食べます。第1段階ではウキがピクピクと動きます。この動きが続く時間は魚がいかに慎重で注意深いかによって決まります。例えばcommon roachはベテランの釣り人さえ考えるのをやめたくなるくらい長い間餌をつつくことがあります。一方Perchは釣り人の速い反応を必要とするくらい突然、自信をもって餌に食らいつくことがあります。餌をつついている段階ではフッキングしないでください。バイトの第2段階を待つことが重要です。ある段階で魚は餌をつつくのを止め、餌を咥え、食べるために離れた場所に移動しようとします。この瞬間から、バイトの第2段階が始まります。これは、ウキの動きが明確に示してくれます。ウキが沈み始めたり、横に動いていったり、直立していたウキが水平に傾いたりしたらその状態です。このときにフッキングするのが正しいタイミングです。この段階の持続時間は予測不可能です。魚が危険な臭いを感じ取り、いつでも餌を吐き出す可能性があるからです。魚が餌を咥えフッキングする段階をプレイヤーが早く認識すればするほど、成功確率は高くなります。全ての状況でフッキングのチャンスは1度しかないわけではありません。魚種によっては、自信を持ってバイトしてきたり、恐れながらバイトしてきたり、誤解を招くような動きでバイトしてきたりします。魚は釣り人を欺くために餌をしばらく口に入れてから吐き出すことがあります。プレイヤーがこのような狡猾な魚に遭遇した場合は、バイトのやり口を学び、魚の行動に基づいてフッキングするための最良の瞬間を計算することから始めることが推奨されます。Telescopic rodを使っている場合、「LMB」を押してロッドを上に引き上げると自動的にフッキング動作が行われます。Bolognese rodやMatch rodのフッキングは「RMB」(右マウスボタン)を押すことによって手動で行います。フッキングするときに、ラインが弛まないようにすることが非常に重要です(特にBolognese rodやMatch rodの場合)。そうでなければ、弛んだラインがフッキングパワーを吸収し望ましい結果をもたらしません。フッキングが決まって魚に針が掛かると、魚を引き寄せる段階が始まります。これについては別の項目で説明します。
このゲームに存在するSbirolinoリグはスキル的にfloat rigタイプのみに属します。ルアーを安定して投げるための重りとして作用するSbirolinoと呼ばれる特別なウキ(要するに飛ばしウキ)の仕掛けです。このウキは軽いルアーを非常に長い距離でキャストすることができ、また、ルアーを任意の深さまで送り込むことができます。このゲームにおいては、Sbirolinoリグはハイブリッドfloat rigであり、ウキ釣りを極めた人は高価なSpin fishingタックルを必要とせずに大きな捕食魚を釣ることができます。Sbirolinoを用いた釣りのプロセスは、一般的なウキ釣り仕掛けでのプロセスとは異なります。ルアーを引いて捕食魚のバイトを誘うので、純粋にSpin fishingのアプローチを必要とします。次のページでSpin fishingの原理について理解することができます。
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